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日本のデフレは大多数の国民を不幸にしている事実

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日本は不景気と言われていて、多くの企業の経営者は守りに入っています。
失われた20年と言われてデフレまっさかりとなっています。
このデフレの影響で大多数で日本国民不幸にした現実を記事にしますね。

日本のデフレマインドで大多数の国民が不幸になる現実

安倍内閣では金融緩和をして物価を上げて、デフレからインフレ化を目指しています。
ところが、この景気対策は全く効果を出さずに、物価だけが上がっている状態となります。

 

物価が上がっている背景としては、2014年4月の消費税が5%から8%になったことが発端となっています。
私はその頃は中途半端なブラック企業でネット通販ショップの店長をしていました。
そんなさなかに私は消費増税と共に価格の見直しを行い、利益率を高めようと価格を値上げしました。

 

すると、4月から10月の売上前年対比が6割ほどにまで低下したのです。
消費増税の時は増税の対応の手間と売上低下で管理職や経営者からものすごくなじられました。
あの時は万策尽きて弱気になっているところからの罵倒で本当に精神的にヤラれていましたね。
とはいえ、繁忙期で売上低下を取り戻して安堵することとなります。

 

その時に上司から言われたことは、
「売上を増やさないといけないが、経費は削減しろ!」
ということを幾度となく言われました。

 

経費の節減として、わかりやすいものとしては通販事業で付きもののダンボール箱でした。
以前使っていたダンボールの業者は梱包業者で取り次いでいたものを、ダンボールメーカーから直で仕入れるようになりました。
これでダンボール箱の値段は3割減ほどになりました。
以前はダンボールメーカーから梱包業者を通して仕入れたものをショートカットしたこととなります。
また、商品に梱包する時に入れるチラシも地元の印刷屋ではなく、ラクスルを使って印刷してこちらは半額となりました。
こうして乾いたタオルを絞って経費を節減して、いろいろ工夫して売上を増やし利益を上げました。

 

その上がった利益を社員にボーナスとして還元するのが筋ですが、私はこの会社でのボーナスと期末手当が年間で15万円程度しか支給されませんでした。
経営者の言い分としては「この不景気の厳しい時代でボーナスを出すことができた」とぬけぬけと言ったことが、当時は腹立たしく思いました。

 

このように多くの企業では、経費削減と言う名の業者見直しで安易に地元業者から仕事を取り上げてしまいます。
経費削減というのはデフレマインドの最たる例とも言えますね。
みんながみんな経費節減をやっていると、市中に出回るお金が減るんですよ?
経費を節減して、1円でも安く物を売らないと売上が増えないという思い込みがあるのです。

 

そして、社員が血の滲むような努力をして利益を上げても、社員に還元しないのです。
ニュースなんかを見ていて、企業の内部留保が問題となっていますが、多くの企業が利益を上げても社員にボーナスを増やしたり、ベースアップをケチっている企業が多いわけです。

 

日本がデフレのままでいて欲しい人々

安倍政権ではインフレ政策をしているわけですが、なぜ日本がデフレ状態を20年以上続いているのか考えたことがあるでしょうか?
この記事は経済の話をしているわけではないので、結論を言いますね。
日本がデフレを脱却できないのが金を持っているジジイ共がデフレを望んでいるからです。
つまり、内部留保を溜め込んでいる大企業の経営者や団塊の世代の勝ち逃げ世代は元々お金持ちです。
元々お金を持っている人にとってはデフレのほうが都合がいいのです。
また、マクドナルドや吉野家、しまむら、ニトリといった安売りを信条とした企業は、デフレの方が売れるので笑いが止まらないでしょう。

 

その一方でデフレで割を食っているのが、現在20代~50代の労働収入を得ている人となります。
いつまで経っても給料が上がらず、入った給料も右から左になるでしょう。
ここ10年間で実質賃金が大幅に上がったという人はほとんどいないと思います。
給料が上がらないから、節約をしようと安いものを追求していって、さらにデフレが進むという悪循環をしているわけです。

 

デフレになるとブラック企業が蔓延る

デフレになるとブラック企業が蔓延る要因にもなりえます。
先の私の勤めていた会社の例でも経費削減を至上命令としてきます。
この経費削減は当然ながら人件費も含みます。

 

そして、経営者や管理者のジジイ共は必要な経費を申請しても渋い顔をします。
ホームページの写真を撮るのにデジカメの稟議書を提出をすると却下されたのですよ。
経営者は会社の経費で高級車を乗っていても、デジカメは買ってもらえなかったのですよ。

 

そこで、当時の店長は一眼デジカメを自腹で買って、そのカメラで写真を撮っていたわけです。
当の前店長はバックレしてしまい私が店長になるわけですが、しばらくは自分のスマホで写真撮影していました。
さすがに、直属の上司が「写真をスマホなんか使わないでデジカメを買えよ」と言って稟議書を提出したわけです。
たかが、デジカメ一つでやっぱり社長が難色を示してきましたが、直属の上司の取りなしによってようやくデジカメを経費にすることができました。

 

そのくせ営業で使うトラックの整備や買い替えはスンナリ決まったのに、とても釈然としなかったわけです。
私のように同じように正当な経費が認められず、自腹を切っている社員の方も多いでしょう。
もちろん赤字の会社で経費を申請するのは気が引けますが、利益が出ている会社で経費を渋られるのって頭おかしいレベルですよね。

 

日本のデフレは大多数の国民を不幸にしている事実のまとめ

実はブラック企業についての記事を書こうと思ったのですが、前置きとしてブラック企業を蔓延らせているデフレについての記事としました。
私は前職が中途半端なブラック企業に勤めていたのことあって、日本のデフレとブラック企業化は切っても切れない関係だと思っています。
次回の記事では本題でもある、日本の企業の大多数がブラック企業化することに触れたいと思います。

投稿者プロフィール

コピーライターひろし
コピーライターひろし
私は独りネットビジネスで自活する40代の男です。
当初は努力や根性でたくさんのサイトや記事を書けば成功すると信じていました。
ただ、この考え方を改めて、マインドセットを独りネットビジネスに書き換えを実施中です。

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