先日「日本が売られる」という本を読みました。
この日本が売られるというのが何かと言うと、水や土地、海、森といった日本の資源から日本人の未来が売り渡されるという未来を懸念しています。
では誰に売られるかと言うと国内や外国の企業が日本を買っていくわけです。
この本を読んだ感想とこの本に書かれた未来になった場合、悲観する必要がない理由を記事にしてゆきますね。
日本が売られるの感想
日本が売られるという、日本人にとっては由々しき事態が、現在水面下で準備されています。
例えば、この本の冒頭に取り上げられている日本の水道事業が民営化されて、外資が水道を運営されるという未来が取り上げられます。
20世紀が石油を巡っての紛争が絶えず起こりましたが、21世紀は水を巡って紛争が起こると表現されています。
日本は台風が多い土地ですが、同時に全世界から見ると水資源が豊富な国とも言えます。
「日本は水と安全はタダ」という褒め言葉からわかるとおり、全世界から見ても類稀な国と言えますね。
ところが、日本人自体が水と安全について当たり前過ぎて、喪失する恐怖心というのが希薄だと思います。
日本が売られるという背景には2012年頃から議論されているTPP(環太平洋パートナーシップ協定)から来ています。
当時はTPPに賛成派と反対派で激しく議論されたものの、アメリカがトランプ政権になってTPPに不参加の意向を示したことで鳴りを潜めていますが。
これはトランプ大統領が保護貿易を推しているからです。
とはいえ、トランプ大統領から次の大統領に変わって、自由貿易を推進するようになれば再びアメリカもTPPに入ってくるでしょう。
この本で日本を外資に売っている張本人というのが、主に新自由主義を信奉している人たちです。
新自由主義者はかつて規制大国だった日本が小泉政権で規制緩和を推し進めてきました。
特に派遣法改正であらゆる職種で派遣社員を使えるようにして、非正規労働者の数が増えることとなります。
これは、昭和時代の一億総中流社会を捨てた瞬間とも言えます。
新自由主義というのは特に大企業の経営者にとって都合のいい考え方です。
グローバル化を多大に意識して、自己責任を基本としています。
小さな政府を推進して富の再分配や福祉、公共サービスを縮小して自由市場経済によって調和を保つという考え方です。
新自由主義者は自己責任という言葉が大好きで、貧困になったとしても自己責任の一言で片付けられて、弱者切り捨ても致し方ないと考えている連中となります。
新自由主義とは逆に平等に富の再分配を行い、国家があらゆる経済活動を主導するのが社会主義となります。
どちらの主義も行き過ぎると上手くいかないのは歴史が証明しています。
若干話が横道に逸れましたが、日本では水道や労基署などが民営化されて、外資にいいように弄ばれたりします。
また、種子法廃止、森林経営管理法改正やカジノ(IR)といった法改正がされて企業が率先して外資に売り払って儲けようとしています。
今、日本を牛耳っている政治家や官僚、企業というのは、自分たちさえ良ければいいという冷たい人たちで構成されています。
かつての大企業の経営者というのは事業を行う理由を「国民を食わせるため」という気概を持った人もいましたが、そのような考えを持つ経営者は絶滅したようです。
日本が売られても悲観しなくていい理由
「日本が売られる」という結構衝撃的な題名を付けられたこの本は現在は結構売れているようです。
画像の帯から見てわかるとおり10万部突破となっていますね。
とはいえ、日本の人口が1億2680万人いる中で10万部という数字を計算すると、たったの0.007%の人しか読んでいないという事実です。
いくら売れてると言っても、その程度の人しかこの事実を知らないと言えます。
日本が売られるの著者は本職がジャーナリストということもあって、本から危機感を増大させるためにセンセーショナルな表現を使った印象操作をしている部分があるのは否めません。
私も物書きの端くれとして、話をわかりやすくするために極端な表現を行うというのは当たり前であります。
読み手はそれを割り引いて理解する必要があるのです。
この本の通り、日本のあらゆる資産が外資を中心とした企業に売られたとなると、真っ先に国民の中間層以下は失業したり、貧困に喘ぐことになるでしょう。
水道の値段が上がります。
もしかするとその水が危険な物質が混じっているかも知れません。
外国人労働者が大挙してやってきて日本人の仕事を奪われて、ブラック企業は増え続けてます。
健康保険や医療費が高騰して、病気になっても病院に行くこともできずに痛みや苦痛を我慢しないといけなくなるかも知れません。
とはいえ、私はこのような異常事態に一時的になったとしても、この世界はあるべき方向へ復元してゆくと思っています。
今の日本に絶望して「昔は良かった」と嘆く人もいるかと思います。
とは言え、昔に比べて今の方がいろいろ便利になっていますし暮らしやすくなっているからです。
ただし、これはおかしな方向に進んで復元するまでの間は痛みに喘ぐことになる人が多くなると思います。
こうしている現在も日本ではゆっくりと二極化が進んでいます。
大多数の国民は貧困への方向へまっしぐらに落ちてゆくのが確定しています。
この状態になるのを防ぐにはビジネスマインドを研ぎ澄まして、来るべき国難を乗り切る知恵をつけないといけないのです。
その前に日本がおかしな方向に進んでいることを自覚して、自分自身がおかしな方向に進むことに巻き込まれてはいけないのです。
投稿者プロフィール
- 私は独りネットビジネスで自活する40代の男です。
当初は努力や根性でたくさんのサイトや記事を書けば成功すると信じていました。
ただ、この考え方を改めて、マインドセットを独りネットビジネスに書き換えを実施中です。
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