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映画「トゥルーマン・ショー」巧妙に仕組まれた広告を考える

マインドセット

私はあまり映画は見ないのですが、とあるきっかけで「トゥルーマン・ショー」を見ました。
この映画はジム・キャリー扮する普通の保険のセールスマンですが、実は演出された作り物の世界で全世界に放送される巨大ドラマの主人公だったとという話となります。
今回はこの映画を見たことで巧妙に仕組まれた広告について語ろうと思います。

映画「トゥルーマン・ショー」の巧妙な広告について考える

映画「トゥルーマン・ショー」は1998年に日本で公開されたアメリカ映画で主演はジムキャリーです。
アマゾンプライムで無料で見ることができるのでリンクから飛んでください。


トゥルーマン・ショー (吹替版) Amazon.co.jp

 

トゥルーマン・ショーのあらすじ

保険会社に勤める主人公トゥルーマンはシーヘブンという離島で暮らしていました。
彼は生まれてから一度も島を出たことがありません。
その理由は幼い頃に父親と一緒に海でボートに乗っていた時に嵐に直撃をして父親は海に投げ出され、トゥルーマンだけが助かりました。
これがトラウマとなって水恐怖症になってしまったため、ずっと島の中で過ごしていました。

 

しかし、この島でトゥルーマンに起こる日常はすべて仕組まれたものだったんです。
トゥルーマンが生活していた島はハリウッドの超巨大ドームの中に設置されていた島で、その中の空や太陽、月、街並みなんかは全てセットで、ドームの中に設置された5,000台のカメラによってトゥルーマンは生まれた時からの生活を24時間ずっと撮影されていました。

 

トゥルーマン・ショーとして世界に220カ国でリアリティ番組として放送されていたんです。
つまりトルーマンは世間の見世物にされていることに気付かないまま生活を送っていて、さらにはトゥルーマンの奥さんやお母さん、親友なんかもみんな番組プロデューサーの指示によって動く俳優だったんです。

 

映画の中盤くらいから、遭難した父親との再会を果たしたことや立て続けに起こる不自然な出来事から、トゥルーマンはこの世界が作られたものであることにだんだんと気づいていきます。
最後は水恐怖症を克服して海に船を漕ぎ出し、ドームの端の出口まで来て天から聞こえるプロデューサーとの会話になります。
引き留めようとするプロデューサーの説得を振り切り
「会えないときのために、こんにちは、こんばんは、おやすみ、それじゃ」
と、トゥルーマンはいつもの挨拶をしてはドームの外に出ることになります。

 

大学時代に知り合って恋に落ちたものの、強制的に降板させられたシルビアは喜びながら外へ出ていきます。
トゥルーマン・ショーとして見ていた視聴者たちも拍手を贈り感動しているんですが、視聴者はすぐに別の番組を探すためにチャンネルを切り替えるという締めくくりになっています。

 

トゥルーマン・ショーで見られる巧妙に仕掛けられた広告について

今回はトゥルーマン・ショーという超長編ドラマのシステムと、そこに仕組まれた広告についての話となります。
トゥルーマン・ショーとはドラマや映画といった演者の嘘(芝居)ではなく、リアルな人間模様を24時間放送するという壮大なテレビ番組となっています。
トゥルーマンは生まれてからドームを脱出するまで、作られた世界の中でリアルドラマの主人公になってしまいます。

 

トゥルーマン・ショーでは一切CMがないわけですが、その収入源は番組の中で紹介される商品がコマーシャル代わりとなります。
俳優が着ている服や日用品すべてが広告といえるわけです。

 

映画の中では特に次のものがゴリ押しされています。
ここからはネタバレとなりますので、一度は映画を見ている前提で進めていきますね。

 

カイザーチキン

物語の冒頭で、トゥルーマンは勤務先の保険会社の事務所に出勤中に双子のおじさんと出会います。
双子のおじさんがトゥルーマンをやや強引に引き留めて、看板の前に詰め寄ります。
双子のおじさんは親しげにしている割に、会話の内容が通り一遍のどうでもいい話題を切り出します。

 

その後、”カイザー社のチキン”と字幕が出てきました。
この一見無意味な看板の字幕が後で意味をなしてきます。

 

万能調理器

ある日、トゥルーマンが庭いじりをしていると、妻役のメリルが看護師の勤務を終えて帰ってきます。
「あなた、特売品でいいもの売っていたの」
と、言いながら、買い物袋から万能調理器を取り出してきます。
そして、万能調理器の機能を説明しだします。

 

エルクロータリーの芝刈り機

トゥルーマンはメリルの万能調理器のステマを興味なさげに聞いていると、メリルは芝の刈り残しを指摘します。
トゥルーマンは小さく悪態をついて、芝刈り機を使います。

 

その後のシーンでトゥルーマンはガレージで遭難した父親の写真を見ていると、メリルが階段を降りてきます。
とっさに、芝刈り機の手入れをしていることにしました。

メリルはこう言います。
「それ、もう捨てたほうがいいんじゃない?」
「買い替えるならエルクロータリー」
と、決め顔で言います。

 

その後、トゥルーマンがエルクロータリーの芝刈り機を使って庭いじりしているシーンが出てきます。

 

ビール

夜の路上でトゥルーマンの親友役のマーロンと会います。
「うん、これこそビールだ」
と、ばっちりカメラ目線で言っています。

映画の中盤と終盤でマーロンがビールを持参して家を訪れることがありました。

 

Mococoa

ニカラグア産カカオを使ったモココアはこの番組の有力スポンサーのようです。
路上で父親らしき人物と出会った時も、モココアの看板が映っていました。

 

妻のメリルが唐突に決め顔でモココアのCMを始めます。
その様子にトゥルーマンも目を丸くして不審に思います。

 

カールトン ファインコントロールホームズ

映画の終盤で、例の双子のおじさんに路上で引き留められます。
今度はカイザーチキンではなく、家の看板に変わっていました。

 

この世界は広告だらけ

トゥルーマンショーは劇中劇の中で、さまざまな商品がステマされています。
トゥルーマンが鏡に向かって独り言のシーンではあらゆる洗面用品が置いてありますし、トゥルーマンはフォードのセダンを乗っています。
これは映画の中での話ですが、現実世界でも商業地域や繁華街に行けば広告だらけであります。
あらゆる建物にはあらゆる看板や電光掲示板などがありますし、道行く車もトヨタやホンダといった車もある意味走る広告と言えるでしょう。

 

紛れもなく、この世界で目にするものの大多数は広告というわけです。
広告というのは何もテレビや新聞、ラジオ、雑誌といったマスメディアばかりではないというわけですね。
極めつけとして、小便をしようと小便器の前に立って下を見るとTOTOのロゴが見えてしまいます。

 

何が言いたいのかと言うと、この世界では広告が蔓延していて、主に視覚や聴覚によって広告が無意識に刷り込まれているという事実です。
この記事のアイキャッチ画像でもイスにコカ・コーラのロゴが入っていて、もう自然に視覚に訴えています。
実はこのように単純接触効果によって、何度も目にすることで無意識に飲み物はコカ・コーラを連想するようになるのです。

 

私も小さいながらも広告業界に携わるものの端くれとして、広告とは何たるかを熟知して効果的な広告を模索する必要があるわけです。
トゥルーマン・ショーは今から20年も前の映画ですが、既にステマのような手口が一般的になっていたと言えるのでしょう。


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投稿者プロフィール

コピーライターひろし
コピーライターひろし
私は独りネットビジネスで自活する40代の男です。
当初は努力や根性でたくさんのサイトや記事を書けば成功すると信じていました。
ただ、この考え方を改めて、マインドセットを独りネットビジネスに書き換えを実施中です。

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